洗面化粧台選びのポイント

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洗面化粧台選びのポイント

洗面化粧台の画像
引用:LIXILカタログ

洗面台は毎朝、歯を磨き、顔を洗い、メイクや髪を整えるなど身支度をする。
帰宅して手を洗いうがいをする。
お風呂上りにスキンケアをして髪を乾かす。
夜寝る前に歯を磨く・・・
家族が一日に何度も訪れる場所は、家族が使い
やすいものを選ぶことが第一です。

洗面化粧台のタイプ

【ユニットタイプ】

据え置き型の洗面化粧台の図

一般的な据え置き型の洗面化粧台。
洗面用のボウルと水栓金具、鏡、照明、収納用のキャビネットなどで構成されています。
最近は、システムタイプのようにユニット部分を組み替えられるものが多く、置き場所の広さやデザインに合わせてコーディネートすることが可能です。

【システムタイプ】

システムタイプの図

システムタイプはシステムキッチンと同じように、洗面ボウルや水栓金具、鏡、照明、収納キャビネットや扉などを自由に組み合わせることが出来るタイプの洗面台です。
また、洗面室の大きさに合わせて組み合わせることができるので、それぞれの用途に合った収納や、コーディネートを楽しむことができます。

【カウンタータイプ】

カウンタータイプの図

カウンタータイプは壁にカウンターを取り付け、そこに洗面ボウル、水洗金具、鏡など様々な組み合わせをオリジナルで作る洗面台です。
高さや間口なども自由に設定できるのが魅力。
またデザインに、こだわりがある方にはオススメです。
ただし、カウンターなので収納キャビネットがついていないことがあります。

サイズを測る

洗面化粧台の図

まず、間口を選びます。
洗面台が設置されている幅が間口です。
ユニット洗面台の場合だと、主に60cm、75cm、90cmのサイズがあります。
洗面室にゆとりがある場合はサイズを大きくする事もできます。
次に化粧台の高さを選びます。
ユニット洗面台の場合だと、主にカウンターまでの高さが75cm、80cm、85cmのサイズがあります。
※メーカーやシリーズによって異なります。

【目安】

  • 身長155cm → 75cm
  • 身長165cm → 80cm
  • 身長170cm → 85cm

低すぎると腰への負担が大きく腰を痛めてしまう恐れがあり、逆に高すぎると洗顔等で水が肘に伝って床を濡らしてしまいますので、身長に合った化粧台を選ぶことをお勧めします。

そして、次に全体の高さです。化粧台とミラーキャビネットを合わせた高さです。
基本は190cmですが、メーカーによって180cmもあります。
化粧台の高さとミラーキャビネットの高さを変更して170~200cm位迄の調整が可能です(基本は5cm単位)
身長の高い方は高さのある化粧台とミラーキャビネットにすることで頭まで鏡に映ります。
高さが必要ない方は低い商材を組み合わせて、費用を若干抑える事もできます。
又、建物の梁があって190cmが入れられない場合なども、低い化粧台やミラーキャビネットで調整できます。
ただし、メーカーや商品によって寸法は異なりますので、よく確認して選びましょう。

鏡・照明を選ぶ

洗面台のミラーキャビネットには、いくつか種類があります。
また、ミラー上部のライトもLEDや蛍光灯等の種類があります。

【一面鏡】

一面鏡の画像

【二面鏡】

二面鏡の画像

【三面鏡】

三面鏡の画像
引用:TOTOカタログ

【一面鏡】

真ん中が鏡で、両サイドに収納棚がついているものが一般的です。
真ん中の鏡の裏に収納スペースのあるものもあります。

【二面鏡】

間口が60cmの洗面台だと三面鏡ではなく二面鏡になります。
鏡裏の収納は、全面収納できるものと、片側収納のものがあります。

【三面鏡】

鏡裏の収納は全面できるものがほとんどです。
メーカーによっては、両側の鏡が前に出てくるので、コンタクトやメイク等がしやすくなります。

オプションでくもり止めのヒーターが付けられたり、小物を入れる収納がつけられたりするメーカーもあります。

【照明】
ミラーキャビネットの画像
ミラーキャビネットの画像
ミラーキャビネットの画像
引用:LIXILカタログ

最近のミラーキャビネットは、ほとんどがLED照明です。
従来の蛍光灯と比べて約75%(※)も省エネ。寿命も長いので照明交換の
手間も軽減できます。
※安定器付蛍光灯【消費電力24W】→LED照明【消費電力6W】

洗面台を選ぶ

メーカーによってオリジナルなものもありますが、大きく分けて3つの種類があります。

扉タイプの洗面台画像
【扉タイプ】
引き出し+扉タイプの洗面台画像
【引出し+扉タイプ】
フルスライドタイプの洗面台画像
【フルスライドタイプ】
引用:LIXILカタログ

【扉タイプ】

両開きの扉で一般的なタイプです。
大きなものを収納できますが、奥の物が取り出しにくく、収納性はあまりよくありません。
膝を曲げたり、腰をかがめないと取れないのが欠点です。

【引出し+扉タイプ】

分けて入れることができるので、見つけやすく、整理整頓しやすいです。
扉側に大きな物を収納できます。
ただし、扉タイプと同様、奥の物が取り出しにくいのがデメリットです。

【フルスライドタイプ】

収納力抜群。引き出すことで、奥の物も上から見つけることができます。
また、奥に大きなものをしまっても、扉タイプのように、わざわざ前の物をどかしたり、取り出したりしなくても奥の物を上から取ることができるので、とても便利です。

フルスライドタイプの画像
引用:LIXILカタログ

扉カラーも部屋の雰囲気に合わせた色や、お好きな色等お選びいただけます。
また、表面の加工も光沢のあるもの、木目調なものなど各メーカで取り揃えています。

洗面台8色のカラーバリエーション画像
引用:LIXILカタログ

洗面ボウルの種類

洗面台の中でもメインの洗面ボウル。素材に違いがあります。
ユニットタイプやシステムタイプでは、形を選ぶことができるものもありますが、素材はシリーズによって決まっています。

素材

【陶器製】

陶器製洗面ボウルの画像
引用:TOTOカタログ

リーズナブルでメジャーな素材である陶器製。
陶器ならではの美しさや高級感があります。
硬度が高いので細かいキズが付きにくく、お手入れもしやすくなっています。
メーカーによっては、汚れにくい素材やコートを施しているものもあります。
しかし、焼き物なので洗面台上部の収納スペースから化粧水や整髪料の瓶が落ちてくるなどの強い衝撃が加わると、割れたりヒビが入ることもあります。
割れてしまうと修復することは難しく、交換しなくてはなりません。

【樹脂製(人工大理石)】

樹脂製洗面ボウルの画像
引用:TOTOカタログ

陶器製ボウルとの大きな違いは、やはり割れることがないという点です。
また樹脂は成形がしやすいのでカウンターとの継ぎ目のない一体型を実現でき、手入れが面倒だったスキマをなくすことができます。 カラーバリエーションも豊富で、最近よく使用されるようになりました。
割れる心配は少ないですがその分、細かいキズは付きやすく表面が摩耗すると汚れがシミになりやすいのでこまめなお手入れが必要です。
また、毛染め剤などでも着色してしまうので、ご自宅でヘアカラーなどを使用する際は十分気を付ける必要があります。

【ホーロー】

ホーローボウルの画像
引用:タカラスタンダードカタログ

ホーローは傷に強く、酸やアルカリ、薬品にも強いという特長があります。
陶器のように割れてしまうことはまずありません。
しかし、経年劣化で表面のガラス層が欠けてしまうと水などが入り込みベースの金属がサビるなど劣化させてしまう場合があります。
また、ホーロー製のボウルを扱うメーカーが限られているので他社と比較して選ぶということができません。

水栓の位置

【壁付け水栓】

壁付け水栓の画像
壁付け水栓の画像
引用:LIXILカタログ

最近の洗面化粧台は壁付け水栓が主流となっています。
水溜まりの気になる水栓まわり。
壁付けにすることで、水が溜まらず汚れにくくなっています。
水栓金具のまわりに水がたまりにくくお手入れが簡単でキレイが保てます。
また、洗面ボウルも広く使えるのでとても便利です。

【デッキ水栓】

洗面器の画像
洗面器の画像
引用:LIXILカタログ

洗面器に奥行きがあり、濡れたコップや石鹸、タオルなどを置くことができるので、とても便利です。
現在の物は一段低くなっていたり、少し傾斜がついていたりと、水溜りが減るように工夫されています。

水栓の種類

ユニット洗面台やシステム洗面台の中でも水栓が選べるものがあります。
シャワーになるもの、自動で吐水のできるもの、節水式のものなど、水栓にも様々な種類があります。

シングルレバー水栓の画像
引用:LIXILカタログ

シングルレバー水栓は、エコ機能の付いたものが主流となっています。
お湯が混合する位置になるとカチッとクリック感があるので、お湯を無意識に使うことがないため、無駄な給湯エネルギーを使うことがありません。

省エネを説明する画像
タッチレス水栓の画像
引用:LIXILカタログ

タッチレス水栓は手を差し出すだけで水が自動に出る水栓です。
水栓のハンドルに触れずに、手洗いやうがいが出来るので水の無駄がなくなります。
また、汚れや雑菌をハンドルに付けずに使えるのでインフルエンザやノロウイルスが
流行している時期でも安心して使えます。

ストレートとシャワーを切り替えられる水栓の画像
引用:クリナップカタログ

ストレートとシャワーを切り替えることができる水栓。
手を洗ったり、水を注ぐときはストレートで、洗髪やお洗濯にはシャワーを使うなど、用途で使い分けることができます。

また、引き出すとハンドシャワーになるので、洗面ボウルのすみずみまで洗い流す事も出来ます。
こちらもエコ機能の付いたハンドルが主流となっています。

ツーバルブの水栓画像
引用:LIXILカタログ

ツーバルブともいいますが、お湯とお水の温度や流量を別々に調整するタイプの混合水栓です。少し前に普及していたタイプです。

便利な機能や最新の機能をご紹介

【収納】

TOTO奥ひろしの収納画像
引用:TOTOカタログ

従来の収納は排水管の形が複雑な為、収納スペースを圧迫し、狭くなっていました。
TOTOの「奥ひろし」なら排水管の形をシンプルにしたことで収納スペースを確保できました。

けこみ収納の画像
スマートポケットの画像
引用:LIXILカタログ

LIXILではけこみ部分にも収納ができるけこみ収納や、
ヘアピンやゴム等の細々したものを収納できるスマートポケットがあります。

ミラー裏側収納の画像
引用:クリナップカタログ

2面鏡や3面鏡だと、ミラーの裏側に収納ができます。

ごちゃごちゃになりがちなヘアスプレーやWAX、ご主人のトニックや奥様の基礎化粧品など、たくさんのボトルや缶が収納できます。
メーカーによって棚板の高さが替えられるなど、用途によってお使い頂けます。
ミラーの裏側なので、ミラーを閉めておけばスッキリした洗面化粧台になります。

けこみ部分の収納画像
引用:クリナップカタログ

置き場にこまる「ヘルスメーター」もけこみ部分に収納できるようになっている洗面台もあります。

そのまま出して乗ることができるので、わざわざ腰をかがめたり、膝をついたりせずに出し入れができるのでとても便利です。

◆周辺キャビネット◆

自由に組み合わせて収納力がさらにアップする周辺キャビネット。
各メーカーで様々なキャビネットを取り揃えています。

昇降キャビネットの画像
引用:LIXILカタログ

昇降機能がついたキャビネット。

取り出しやすい位置に降ろして使えるので、収納物の出し入れが簡単でとても便利です。

洗面台脇におけるキャビネット画像
引用:LIXILカタログ

洗面台のわきに設置するキャビネット。

タオルを収納したり洗濯洗剤などを収納したりと、収納力抜群です。
また、扉が姿見になっているものもあり、全身を映せてとても便利です。
この他にも、脱いだ衣類や使ったタオルをサッと収納できるかごが付いたランドリータイプのキャビネットなどもあります。

鏡脇のオープン棚画像
引用:クリナップカタログ

出し入れしやすい鏡脇のオープン棚は、よく使う化粧品や整髪料、
また眼鏡などを一時置きしたり、時計を置いたりと便利に利用できます。
上部や下部にも収納ができるので、収納力があがります。
15cm幅なので隙間に設置することができます。

【キレイ・清潔】

きれい除菌水が出る洗面台の画像
引用:TOTOカタログ

TOTOの「きれい除菌水」を吹きかければ、汚れの原因になる菌を除菌できます。
「きれい除菌水」は水に含まれる塩化物イオンを電気分解して作られる、除菌成分(次亜塩素酸)を含む水です。
薬品や洗剤を使わず、水から作られ、時間がたつともとの水に戻るので、環境にやさしいのが特長です。

キレイアップ水栓自動タイプの画像
引用:LIXILカタログ

LIXILの「キレイアップ水栓自動タイプ」なら、手をかざせば水(湯)が出るので、お子様が外遊びで手が汚れていたり、メイク落としや洗顔の時も、とても便利です。

キレイアップ水栓自動タイプを横からみた画像
引用:LIXILカタログ

各メーカーで、水栓を上部や壁に設置し、水栓まわりに水が溜まらないような工夫がされています。
水がたまらないので、清掃も楽になります。

ヘアキャッチャー画像
引用:クリナップカタログ

ヘアキャッチャーは、各メーカー分解できるので、髪の毛やゴミなどを取るのが簡単になりました。
また、TOTOは水の流れを利用して、渦を巻くように髪の毛が流れるので、捨てやすくなっています。
LIXILでは、排水溝の中までスポンジで簡単に掃除することができます。

【便利機能】

化粧台内部に踏み台がある画像
引用:LIXILカタログ

LIXILでは化粧台内部に便利な踏み台を内蔵しているものもあります。
小さなお子様が楽に歯を磨いたり手を洗ったりできます。
また、上部に収納棚を設置した際には、高いところのものを取るのにも便利です。
さらに、踏み台の中も収納になっているので一石二鳥です。

TOTOスウィング三面鏡の画像
引用:TOTOカタログ

TOTOのスウィング三面鏡は鏡が前に引き出せ、さらに、左右どちらからでも開閉できる両開きの扉になっています。
左右の袖鏡を内側に開くと合わせ鏡として使え、外側に開くと収納小物が取り出せます。
また、手元に引き出せば、体を鏡に近づける動作をせずにコンタクトレンズの装着やメイクができます。

洗面室も快適にしたい!

クリナップのMGパネルの画像
MGパネルのカラーバリエーション画像
引用:クリナップカタログ(MGパネル)

クリナップの「MGパネル(マグネット対応)」


狭い洗面所でも、壁を利用して収納スペースを確保できる優れもの。
カラーも4種類あり、おしゃれな空間を演出できます。

クリナップのHOTウォール画像
引用:クリナップカタログ

クリナップの「HOTウォール」

輻射熱(ふくしゃねつ)で洗面室全体をあたためる薄型の壁付け暖房器具です。
タオルバーが付いているので、タオルを掛けて乾かすこともでき一石二鳥。
表面は触っても火傷しない60℃以下なので安心です。

※輻射熱:直接電磁波の形で伝わる伝わり方を輻射といいその熱を輻射熱という。
薪ストーブやたいようなども輻射熱によるもの。

TOTOの洗面所用暖房機の画像
引用:TOTOカタログ

TOTOの「洗面所用暖房機」

冬場は暖房機として、洗面室を暖め寒さを解消し、夏場は涼風機能で扇風機代わりに使って快適。 さらに、マイナスイオンを発生させるドライヤー機能も搭載しているので、両手を使いながら髪を乾かすこともできます。

DAIKENの格納イス画像
引用:DAIKENカタログ

ダイケンの「格納イス」

壁内に格納できる補助イスです。
使わないときは壁に埋め込まれているので邪魔になりません。
お風呂上りの休憩やクールダウンにはとても便利です。

様々な洗面台

今までご紹介した洗面台以外にも、用途に合わせた洗面台があります。

【コンパクト洗面台】

コンパクトな洗面台の画像
引用:LIXILカタログ

メインの洗面台とは別に、「玄関にも洗面台が欲しい」「廊下にちょっとした手洗が欲しい」等、
コンパクトな洗面台があります。
奥行きもコンパクトなので、玄関や2F、寝室などに設置することができます。

【車いす対応洗面台】

車いす対応洗面台の画像
引用:LIXILカタログ

車いすのままでもヒザがぶつかりにくくなっているので、安心して車いすで奥までしっかりアプローチできます。
車いすの方はもちろん、介助者にも使いやすくなっています。
高さを変えることのできるものや、吐水をタッチスイッチにするなどのオプションもあります。

洗面台のリフォームは大掛かりなものではありませんが、毎日の暮らしが快適に変わります。

また、パウダールームとして、家事室として、脱衣室としての役目がある洗面室のリフォームをすることでさらに暮らしが快適になります。
キレイになる場所は使いやすく、キレイでありたいですね。

  • 【更新日】2025年01月30日 08:42:07
  • 【投稿日】2024年09月18日 15:08:37
  • カテゴリー :
よくある質問(Q&A)
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