浴室をキャンバスに。夢広がる空間造り さいたま市
子供の色彩感覚を養う空間へ
リフォームを楽しむという考え方
築26年の浴室というと、一般的には老朽化や汚損などを理由に、リフォームを検討されやすいものですが、S様のお宅では少し違っていました。
長年、奥様が休まずお掃除を頑張られた浴室内は、一度も交換をされたことが無いというのが、信じがたい程に真っ白く美しい空間です。友人には「リフォームするなんて勿体ない」と言わせるほどでした。
そんな中でも、浴室リフォームの検討を開始したS様。
その動機は「リフォームを楽しむという考え方」だと、教えてくれました。
「楽しめない歳になってからやっても仕方がない。早めに準備して、手当てして、楽しむ。いい環境で一定の時間を過ごすことに意味がある。」
その言葉の通り、S様が今回選ばれた浴室空間には、ご家族みなさんの様々な想いが込められていました。
妥協しない浴室選び
実は4~5年前より浴室リフォームについて意識し始めていたS様。
当時TOTOやLIXILなどのメーカーショールームを回り、様々なユニットバスをご覧になられましたが、気に入るものが見つからず一度は保留していました。
今年に入りそろそろ年齢的にも仕事の引退を意識する様になったS様は、一からリフォームについて検討し直そうと、再度メーカーショールームを訪れます。
その時々のトレンドに敏感な各社メーカーでは、当時とは雰囲気の異なった商品が多く出ており、S様の希望に近いものをいくつか見つけることができました。
リフォーム会社に求める事
続いて始めた業者選び。
最初にS様が重視したのは「デザインセンス」と「コスト」の2点だったといいます。
まず、ネットを使って近くに店を構える業者のHPを確認、施工事例などに掲載されているお客様のコメントを参考に業者をいくつかリストアップし、TOTOにどのような業者かを問合せました。「ここの業者さんだったら付き合いも長いし評価も高いので良いと思います」と後押しを受ける形で見積依頼をした業者の一つに、創研も含まれていたそうです。
「実は最初は別の会社さんへの関心の方が高かったんです」そう話したS様が、それでも創研を選んだ理由は、担当営業である小野寺の前向きな姿勢とコスト面だったといいます。
「小野寺さんはうちのニーズを細かい所まできちんと聞いてくれて、いろいろな情報を用意してくれたり、勉強などもしてくれました。上尾のアリオで行われていたリフォーム相談会にも参加しましたが、事前に話していた内容をもとに、前もってしっかりと準備してくれていた前向きな姿勢も印象的でした。」
家族みんなの意見を聞いて
家族3人に加え、時々遊びに来るまだ幼いお孫さんたち。
今回リフォームについて話し合う中で「家族それぞれみんな入り方が違う」ことを知ったと話すS様。普段一緒に入ることが無いからこそ、家族がどのようにして浴室内を使っているかは意外と知らないものです。昨今では特に浴室内のオプションも豊富に選べるようになっている為「それはなくても良いのでは?」「これは絶対にあった方がいいね」と1つ1つ見ていくことで、よりシンプルな使い方ができるよう精査することが出来たと言います。
中でも最もこだわったのは、浴槽の形状と壁パネルの色。
この2点についてはお孫さんと一緒に楽しめて、色彩感覚を養えるような空間を意識されていました。まず浴槽は「家族みんなでワイワイ入れるように」とステップやアームレストがなく、下までストンと真四角な形状になったクレイドル浴槽を選択。
壁に関してはなかなか決まらず熟考していく中で、奥様が浴室内に貼れるステッカーを発見。「お風呂をこういったものでデコレーションしてみたらよいのではないか」という提案をもとに、「それなら壁も浴槽と同じ白っぽい無地のものを選んでキャンバスの様にその時々の気分に合わせて飾っていこう」となったそうです。
過去に油絵を描いていた経験を持つS様、キャンバスというユニークなアイディアはそういった経験からくるものなのかもしれません。「お風呂に入ったときにほっとしたい」という娘様の意見も加わり、壁の色は4面ともベージュ系の艶消し素材に決定しました。
こだわりの洗面空間に

電球色で照らすと心地よく温かみのある空間に

昼白色で照らすとさわやかさを感じる空間に
モザイクタイル柄と柳の葉のような柄の組み合わせが素敵な洗面所の壁面。
「小野寺さんに提案してもらいました」と話してくれた腰高より下の壁は、キッチンパネルです。水撥ねや汚れに強いことから最近ではトイレや洗面廻りなどにも使用される機会が増えてきています。
浴室同様お孫さんに「きれいな色を見て育ってほしい」との想いから奥様が選ばれたこちらの柄は、当たる照明の色によってもだいぶ雰囲気が違って見えます。こちらの洗面室では、壁付けの照明と天井の照明とで、電球の色をあえて分けているそうで、家族それぞれ自分好み色の照明を付けて楽しむのだそうです。
洗面所から浴室まで素材や色にこだわり、安らぎとくつろぎを感じる空間となりました。
また工事前は床の軋みが気になっていたという洗面所の床、原因追究に少し時間を要したものの「若い大工さんが頑張ってくれたおかげで音も解消され、安心して使えるようになった。」といいます。既存浴室を解体した際「急遽追加でお願いした断熱工事も快く受けてくれたし、出窓の納まりも心配でしたがしっかりとやってくれた」と職人に対する信頼の様子も伺えました。
魚たちがお出迎え
今回取材にお邪魔した際、完工時にはまだなかった魚のステッカーが貼られていました。
「『水族館のお風呂』をテーマに、外の門扉から玄関扉、廊下を通って洗面所……、と魚がお風呂場まで子供たちを案内していくストーリ仕立てになっている。」そう話しながら順を追って案内してくれた先の浴室には、まだ何も貼られていないそのままのパネルが。
「実は仕上がった壁パネルが期待以上に良くてまだ貼るのがためらわれているんです」そう話すS様は、「孫が来た時に一緒に貼るのもいいかもしれない」と奥様と顔を見合わせながら笑顔で語って下さいました。
きっとこの先、お孫さんが遊びに来るたびにいろいろなテーマのお風呂を家族みんなで楽しんでいただけることと思います。
リフォームデータ
・住まい:一戸建て(在来工法)
・ご家族:大人3名(ご両親と娘様)
・工期: 6日間
・工事内容:浴室改修工事
給湯器交換
洗面所内装工事
主な仕様
《ユニットバス》
TOTO サザナ /HTシリーズ・Tタイプ
- サイズ:1616(1坪)
- 洗い場:ほっカラリ床 /色_ホワイト(ラグ調)
- 壁パネル:プラナスホワイトウッド
- 浴槽:クレイドル浴槽 /色_ジュエリークリームN
- カウンター:なし
- 断熱材パック
- 暖房乾燥機
- ラクかるふろふた(3枚割り)
《給湯器》
- 給湯器交換(20号⇒24号へ変更)
《洗面所》
- 床張り替え(下地工事込み)
- クロス工事 /天井・壁
- キッチンパネル貼り /洗面回り腰高壁
- 【更新日】2025年01月09日 16:05:18
- 【投稿日】2021年11月29日 12:39:47