キッチン選びのポイント

キッチンのリフォームで大切なのは、何を解消・解決したいかをきちんと決めておくことです。
いくつかある中で、優先順位をつけプランを決めていきましょう。
また、「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、実際にショールームへ行き、使い勝手や収納、サイズや色などを確認しておきましょう。
サイズ
【キッチンの間口幅】
まず、現在お使いのキッチンの間口を確認します。現在お使いのキッチンを参考に大きさを決めましょう。
戸建ての場合だと、キッチンの間口サイズは165cm~300cmまで15cm刻みで用意しています。
間口の広さは、調理スペースなどの作業性を考えて決めます。
間口の表記は例えば「I型2550」はI型キッチンの間口255cmということになります。
【ワークトップの高さ】
使いやすいワークトップの高さの寸法は一般的に「身長÷2+5cm」
と言われています。
例)身長160cmの方:160cm ÷ 2 + 5cm = 85cm
【ウォールキャビネット(吊戸棚)の高さ】
また、ウォールキャビネット(吊戸棚)の高さも大切なポイントです。
160cmの方の取りやすい位置は170cm、物の出し入れができる限界は185cmと言われています。
ただし、これはあくまで目安ですので、ショールームに行き、実物を見て確認することをお勧めします。
詳しくは吊戸棚を選ぶで紹介しています。
レイアウト
キッチンにはいくつかの形があります。スペースや調理スタイルに合わせて選びましょう。


レイアウトによってメリット・デメリットがあります。

例えば、壁側のキッチンから対面型に変える場合は、給排水の位置が大きく変わるので、その分給排水工事費やガス工事費・電気工事費がかかります。
レイアウトを決める際に大切なのは、キッチン内の間隔です。
シンクと加熱調理機と冷蔵庫の3か所の間隔によって作業効率が大きく変わります。
キッチンの動線をチェックする目安となります。

各位置の間が長すぎると動作に無駄ができバタバタと忙しいキッチンになります。逆に短すぎると調理や配膳等のスペースが足らず、作業しづらいキッチンになります。
一般的に、三辺の合計が360cm~660cmに納まるのが理想の間隔と言われています。
(I型は例外です)
組み合わせを選ぶ
【扉選び】
各メーカでは、様々な色や質感の扉があります。お好きな色や、インテリアに合わせたものを選んで自分らしいキッチンにできます。ただし、扉のグレードによって金額が変わるので、予算とのバランスを考えて選びましょう。
薄い色は広く見え、濃い色はしまりがでます。 また、ツートンを選ぶ事も出来ます。 上下にコントラストをつけることで、空間的な広がりを強調できます。
【カウンター・シンク選び】
カウンターやシンクに用いられる素材は主に8種類あります。
- ステンレス
- セラミック
- 人工大理石
- メラミン
- タイル
- ウッド(木)
- 天然石
- 人工水晶石
各メーカーのシステムキッチンは、ステンレス・人造(人工)大理石・セラミックが主流となっています。
ステンレス
メリットは、サビに強く水や熱にも強いステンレスは、汚れが染みにくい素材でもあるため、掃除が楽です。また、臭いもつきにくくキッチンの素材としても優れています。
デメリットは、時間が経つにつれ光沢がなくなり水跡がつきやすくなります。また、鉄製の鍋などを長時間置きっぱなしにすると、鍋のサビが付着してサビが発生してしまう事があります。
人造(人工)大理石
メリットは、なんといってもデザインです。インテリアに併せてコーディネートができます。また、耐久性にも優れています。
デメリットは、熱や液体で変色を起こします。また、固くて重たいものを落とすと天板が割れてしまう事があります。年数が経つと、太陽光や照明の紫外線で若干黄ばんできます。
セラミック
メリットは、非常に硬い材質なので、キズや割れに強いです。また高温に強く、熱い鍋やフライパンを直接置いても表面にダメージを与える心配がありません。デザイン性も高く、多様な色や模様が選べ、石や金属のような見た目を再現できるためモダンでスタイリッシュなキッチンを演出できます。
【水栓選び】
各メーカーでさまざまな水栓があります。
手をかざすだけやワンタッチでお水が出る水栓や、シンクのすみずみまで流せるハンドシャワー式の水栓、浄水器と一体になった水栓など、使い勝手の良い水栓があります。
調理機器を選ぶ
ガスコンロとIHコンロで迷う方が多いのではないでしょうか。 オール電化が流行ったり、停電時はガスがいいなど一概にどちらがいいとは言えないものです。 比較して、ご自身にあった調理器具を選びましょう。

ガスコンロからIHコンロに交換する場合、IHを使用する為に200Vの電源が必要になります。
そのため、キッチンに200Vの電源がない場合は電源増設工事が発生します。
また、IHコンロからガスコンロに交換する場合、ガス管の有無によって変わりますが、ガス配管されていない場合は、新たにガスを引くことになるのでかなりの費用がかかります。
吊戸棚を選ぶ
キッチンをリフォームしたりする際に「吊戸棚を設置するかどうか」を迷う方はかなりいらっしゃいます。収納量を確保するためにも吊戸棚を設置するのがベターですが、近年ではキッチン(キャビネット部分が引き出しタイプの場合)の収納量が増え、キッチンに解放感が生まれることから吊戸棚を設置しない方も増えています。
ここでは吊戸棚を設置する場合の選び方についてご説明します。
吊戸棚の使いやすい高さは、自然と視界に入ってすぐに手の届く範囲(アイレベル)が理想的と言われています。
各メーカーによって、吊戸棚の高さが選べるので、実際にショールームに行って、確認してみることをお勧めします。
また、昇降式のキャビネットなら、目線の位置まで下がってくるので、取り出しやすくとても便利です。

食器洗い洗浄機
食洗器は手洗いの代わりだけではありません。たくさんのメリットがあります。もちろんデメリットもあります。手洗いと食洗器を比較して検討しましょう。
【メリット】
- 洗浄と乾燥ができる
- 除菌もできて清潔
- ゆとりの時間
- 手洗いよりも節水で省エネ
- 手荒れの心配がない
【デメリット】
- 初期費用がかかる
- 洗浄できないものがある(塗り物や強化ガラス等)
- キッチンの一部スペースを占領
- 食器の形状によって数が入らない
容量は5人分と6人分が主流となっています。
目安は、大皿 + 茶碗 + 湯呑 + 中鉢 + お椀 + コップ + 小皿 + スプーンやフォーク、箸×人数分
ご自身の使い勝手に合わせてキッチンを選ぶことが大切です。
どんなに便利な物でも使わなければ無駄になります。
また、不満に思っている場所の改善を削ってしまうと後悔します。
まずは、ご自身のリフォームしたい理由、どこを改善したいのかをきちんと決めてからキッチンを選びましょう。
また、ショールームなどで見て、触って、体験してから決めることをお勧めいたします。
- 【更新日】2025年01月30日 11:51:16
- 【投稿日】2024年07月12日 08:03:22
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