玄関ドア・窓リフォームのコツ

玄関ドアと窓のリフォームは、家の外観、快適さ、安全性、そしてエネルギー効率を大幅に改善する重要なポイントです。冬になるといくら暖房をかけても部屋が寒い、夏はキンキンに冷房をかけても部屋がすぐに暑くなるという方は必見です。
玄関ドアリフォームのコツ
住まいのリフォームの中でも比較的手軽なのが玄関リフォームです。
見た目はもちろんですが、ドアのタイプによって採光や通気性、省エネ、防犯にもつながります。
よくある玄関の不満・悩み
- 古いからキレイにしたい
- 建付けが悪い
- 開けにくい
- 隙間風が入ってくる
- 光が無いので暗い
- 塗装がはげてきた
- 鍵が壊れている
- 玄関がとても寒い
- 鍵のタイプが古くて不安
- 工事中期間の防犯が不安
このような不満や悩みも、玄関ドアを交換するだけで解決することができます。
ここでは、玄関ドアをリフォームする際に知っておきたい4つのポイントをご紹介します。
【その1】自然の風を入れて換気、更に自然光を取り込む
採風タイプのドアなら、扉を閉じていても自然の風を室内に取り込むことができます。
網戸もついているので虫が入る心配もありません。
また、ドアにガラスがはめ込まれているのでたっぷりと光を取り込むことができ、玄関も明るくなります。
ドアを開けっぱなしにしないので、防犯性もあがり安心です。
【その2】断熱ドアで夏は涼しく冬は暖かい!!冷暖房効率もUP
断熱性の高いドアなら、夏は涼しく冬は暖かさを保つ事が出来ます。
窓や玄関ドアからの熱は屋根や外壁よりもはるかに大きな割合を占めています。
玄関ドアの断熱性能を高めることで、廊下や階段などが断熱され、部屋との温度差を縮小します。
【その3】防犯対策は1キー・2ロック
玄関の鍵でドアノブのなかにカギ穴があるものやカギ穴がWの形などは空き巣にとって一番狙いやすいタイプのカギです。
最近では空き巣だけでなく留守中に忍び込んだり、就寝中に忍び込んでの犯罪も増えています。
対策の一つとして、玄関ドアのカギを防犯対策されたものにしましょう。
現在は1つの鍵で2ヵ所を施錠できるものが主流となっています。
また、スマホやリモコンなどで施錠できる便利な鍵もあります。
【その4】玄関ドアのリフォームはたった1日で出来ます!!
今までの玄関ドアの交換工事は壁や床を取り壊していたので時間も費用もかかりましたが、現在は日中の作業で完了するほど、手軽に工事ができるようになりました。
朝、仕事に出かけたご主人が帰宅する頃にはきれいな玄関に大変身しているのです。
【勝手口ドア】
勝手口は主にキッチンについた出入口の事です。
生ごみなどゴミ出しに便利な上、換気や採光などの役割もあります。
勝手口ドアも玄関ドア同様、採光・採風・断熱性などの機能性はもちろん、防犯対策もきちんとしており1キー・2ロックとなっています。
また、現在勝手口があるお宅のドア交換なら1日で工事ができるので、夕飯の支度には間に合います。
窓リフォームのコツ
家には数多くの窓が設置されています。
家全体の暖かい空気は約58%も窓や玄関などの開口部から逃げているのをご存じですか?
逆に窓の断熱性能を上げると冷暖房の効きが良くなり、一年中快適に過ごせ、光熱費も節約できます。
ここでは窓リフォームのコツや知って得する知識をご紹介します。
夏も冬も熱が出入する割合は、開口部がこんなに大きい。

1. 断熱効果
断熱性の高い窓にすると、外気温の影響を受けにくく、一年中快適な室内温度を保つことができます。特に冬の寒さや夏の暑さ対策に効果的です。
また、ヒートショック対策としても効果的です。
一般的にヒートショックが起きやすい温度差は約10℃以上と言われています。部屋によって温度差があると血圧が上下に大きく変動し、ヒートショックを起こす原因となります。
断熱性の高い窓
複層ガラス(二重ガラス)
ガラスの間に空気層がある複層ガラスは、断熱性を大幅に向上させます。

Low-Eガラス(特殊コーティングされたガラス)
複層ガラスよりもさらに断熱効果が高く、エネルギー効率を高めます。

サッシ部分の素材も断熱性能に大きく影響します。サッシとガラスの組み合わせも窓断熱のポイントです。

豆知識
- 樹脂製のサッシはアルミ製に比べて断熱性が高く、結露の発生を抑える効果も期待できます。
- リフォーム時に新しい窓を取り付けるのではなく、断熱シートやフィルムを活用することで簡単に断熱性を向上させることも可能です。

2. 省エネ効果
断熱性能が上がることで、暖房時の熱の流出や冷房時の熱の流入を抑えることができます。要するに、消費電力を減らすことで冷暖房費を節約することができるのです! 30年でおよそ108万円も削減できるという試算データもあります。※出典:近畿大学 建築学部 岩前研究室
3. 結露防止
断熱性の高い窓は、冬に多く発生する『結露』にも効果的です。ガラスの間にある空気層で壁を作ることで外気の冷たさを室内に伝わりにくくし、サッシやガラス面の水滴発生を軽減することが出来ます。お掃除もラクになります!
また、水滴によって発生するカビやダニの発生を抑制できます。
4. 防音性能
家が交通量の多い道路沿いにある場合や、近くに騒音源がある場合、防音性能の高い窓を選ぶことで快適さが向上します。
複層ガラスや防音ガラスを使用することで、外部の騒音を大幅に軽減できます。これにより、静かな室内環境を保つことができます。
厚みの異なるガラスを組み合わせることで、異なる周波数の音を効果的に遮断できる防音効果があります。
5. 採光と通風
窓のリフォームでは、採光や通風の改善も重要なポイントです。
大きな窓を設置することで、自然光をたくさん取り入れ、部屋全体を明るく保つことができます。
窓の配置や開閉方式も通風に大きく影響します。風通しを改善したい場合は、複数の窓を設置して、効果的に空気が流れる設計にしましょう。
ルーバー窓や横滑り出し窓(※)などは、通風性を重視する場合におすすめの窓です。
※横滑り出し窓:窓の軸がスライドし、下側を外に押し出して回転するように開閉する窓
6. 防犯性能
窓は侵入者の主要な侵入経路となるため、防犯性の高い窓を選ぶことも重要です。
防犯ガラス
ガラスの間に特殊なフィルムが挟まれた防犯ガラスは、割れにくいため侵入者を防ぐ効果があります。また、地震や台風などの自然災害時にも強いです。

このマークの商品は抵抗時間が5分以上と認定された「防犯建物部品」です。防犯対策が必要な窓におすすめします。
防犯窓シャッターや面格子
窓自体の防犯性を高めるだけでなく、シャッターや格子を追加することでさらに防犯効果を強化できます。 詳しくはこちら



窓リフォームの特徴
1. 窓の種類と開閉方式
使いやすさやメンテナンス性を考慮して、開閉方式にも注目しましょう。

引き違い窓
日本の住宅で最も一般的なタイプ。
左右にスライドして開閉でき、スペースを取らないのが特徴です。

片開き窓
窓を外側に開くタイプ。
風の通り道をしっかり確保できるので、風通しを重視する場合に最適です。

上げ下げ窓
上下にスライドして開閉するタイプ。
限られたスペースで風の通り道を確保したい場合に便利です。

ルーバー窓
ブラインドのように羽根状のガラスを開閉して通風を調節できるタイプ。
細かい調整が可能で、通風性に優れています。
2. 窓の断熱性を上げる3つの工事方法
古くなった窓を取り替える工事方法をご紹介します。

- ガラス交換
今ある窓はそのままでガラスだけを交換します。 - 窓カバー工法
今ある窓枠の上から、新しい窓を被せるカバー工法。壁を壊さず、室内側から施工できます。 - 内窓設置
今ある窓はそのままに、内側にもう一つ窓を取り付けて二重窓にする工事。窓が二重になることで、断熱の層が出来上がる為、高い断熱効果が期待できます。
3. サッシの特徴と種類
窓は定期的なメンテナンスが必要です。特にサッシ部分は、雨や紫外線による劣化が進みやすいため、耐久性の高い素材を選ぶと長持ちします。
- アルミサッシは軽量で錆びにくい特徴がありますが、断熱性はやや劣るため、樹脂との複合サッシが一般的です。
- 樹脂サッシは耐久性に優れ、結露防止効果も期待できるため、長期的にメンテナンスが楽です。
4. デザイン性(色・柄・デザイン)
サッシカバーの色はお部屋のインテリアにも合わせやすい豊富なカラーバリエーション

玄関ドア・窓のリフォームに共通して言えること
玄関ドアや窓からは、屋根や壁を上回るたくさんの熱が出入りしています。
そのため、快適な住まいづくりには開口部の断熱が不可欠。
玄関ドア・窓の断熱性や気密性を上げるのは快適な暮らしを実現するための
大切な要素です。
エアコンの稼働を最小限に抑えながらも、夏は涼しく冬は暖かく過ごす。
一年中室内を快適に保つことができるのは最高ですね。

- 【更新日】2025年01月29日 12:47:22
- 【投稿日】2024年11月15日 15:14:23
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