株式会社創研

外壁サイディング工事詳細施工事例

  • 公開日:2020年1月21日
  • 最終更新日:2023年4月24日

外壁サイディング工事の進み方

サイディング工事を検討しているけれど、詳しい工事内容や工期を知りたいお客様向けのページになります。

自宅の構造や工事内容、天候によって違いはございますが、ご参考にどうぞ。

 

今回の事例内容は、モルタルの外壁の上にサイディングを張る上張り工法(カバー工法)の手順となります。

木部の多い現場の為、一部塗装工事も含まれます。

【工期】 約4週間(天候や工事の内容で変わります)

着工前写真

 

汚れだけではなく、塗膜のはがれや、膨らみがありました。

今後の手入れを考えサイティングを貼りメンテナンスの負担を軽減させることにしました。

土台部分の木も今回は修繕していきます。

工事工程

1 足場組立・養生

 

足場を立てました。

工事をする際の職人が高いところで作業する為と近隣の方に工事のゴミや汚れが付着しないようにするため建物全面に立てる必要があります。

家の大きさにもよりますが、足場を組むだけで一日必要とします。

2 土台上張り工事

 

腐食が見られる土台の部分を補修していきます。

既存のものの上から木材を張り付けていきます。

木部用の塗装が剥げてしまい、風雨にさらされたことにより腐食されました。

上から木材を張り付けその上にサイディングを施工することで、これ以上の腐食を防ぎます。

3 軒天工事

 

屋根の軒天部分に上から合板を重ね張りしていきます。

 

雨水の侵入を防ぐためコーキングを施工します。

 

4 高圧洗浄

 

木部の塗装工事があるため高圧洗浄機で汚れを洗い流します。

屋根塗装などがある場合は屋根塗装工事工程へと進みます。

5 塗装

 

木部の塗装を行っていきます。軒天・玄関のほか、2か所ある木製デッキの塗装です。

アップになっている写真は、二度塗りをしている途中の写真です。

木は塗料の吸収が良いため塗った時の差がわかりにくいですが、少しだけ色が濃くなっているのがわかりますか?

塗りたてなので色の差が出ていますが、乾くと色はなじみます。

中庭になっているデッキ部分の塗装です。

足場が立っていますが、全部動かすことができないので、塗る部分だけ部材を外し、乾いたら戻す。という方法で作業を進めていきます。

面積も大きく、手間もかかります。塗装工事は乾燥しないと重ね塗りができないため、天候によって作業スピードが変わります。

 

6 サイディング工事(防水シート張り)

塗装が終わりいよいよ外壁のサイディング工事に入ります。

壁面に取り付けてある給湯器やエアコンのホースなどを外し下地を張っていきます。

取り外した付帯物はサイディングの施工が終わったら再度取り付けます。固定を外すだけなので使用する事に問題はありません。

家全に防水シートを張っていきます。

 

7 サイディング工事(胴縁)

胴縁とはサイディングを取りつけるために必要な下地です。

だいたい30~40センチの幅で取り付けていきます。壁全面に取り付けますが、開口部はサイズが違うためその分短く切って取りつけます。

また、開口部の周りにも下地を張っていきます。開口部にはサイディングの他にも役物(やくもの)という部材を取り付けていくため、その下地として胴縁が必要です。

 

家の大きさが大きければその分時間がかかり、凹凸の多い家の場合、胴縁を切り出すのにも時間がかかります。

8 サイディング工事(役物)

 

役物(やくもの)とは、サイディングを固定するために使います。また、防水性を高める機能もあります。

サイディング材の端にこれが入ってないと、隙間から水が入り込んでしまいます。

シーリング(コーキング)をして防水をしますが、より、防水性を高める事になります。

端が見えないので見た目もきれいに仕上がります。

9 サイディング工事(サイディング張り)

下準備を終え、いよいよサイディングを張り付けていきます。

 

サイディング材は柄によって縦張り、横張りがあります。

今回はレンガのような柄なので横張りです。下から上へ順に張っていきます。凹凸があるので、噛み合うように積み重ねていくと壁が出来上がっていきます。

壁には窓や換気口などの開口部があります。家の形によって壁の形やサイズも違いがあり、規格サイズのサイディング材をカットしていく必要があります。

効率を上げるため一人が切り出し作業をし、一人が壁に取り付けていきます。

図面だけで切り出しを行うと、図面以外の部分にエアコンの穴があったり、給湯器が取り付けられていたりと、実際の家とは違う場合があります。

時間はかかってしまいますが、現場で測って切っていくのが一番正確で無駄なく作業が進みます。

 

サイディングが張り終えたら、取り外した機器は元に戻す。という作業しながら進めます。

 

もともと1階と2階の境界に段があり、そのままサイディングを施工すると水が侵入する可能性があるため、中間水切りを設置する必要がありました。

水切りはぐるりと家を1周させるのでアクセントになります。1階と2階で色を変えたことで意匠性を高まりました。

 

10 サイディング工事(役物取り付け シーリング)

 

 

サイディング材は規格でサイズが決まっているので広い面を張ったときや角に隙間が生まれます。

隙間から水の侵入を防ぐため、目地と出隅(ですみ)に役物を取り付けていきます。出隅とは壁の角部分です。

換気口などは丸く家によって形や大きさ・位置が違いますので規格がなくシーリング材を充填します。

11 足場解体

足場の解体作業に入ります。一段一段人の手で分解していきます。

たくさんの材料を人力で片付けるため、施工した時と同じだけの時間がかかります。

 

12 完工

足場も取り外され、清掃をしお客様へ工事完了報告をし完工となります。

 

 

工事後写真

 

汚れで古びて見えていましたがまるで新築のように生まれ変わりました!

印象がぐっと変わりましたね!

サイディングを張ったことで、断熱効果が上がり、12月でも日中は暖房が不要なくらい暖かくなったそうです。

マイクロガード(セルフクリーニング機能)をプラスした高機能なサイディングにしました。

雨で汚れが落ちるため、お手入れいらずで長期間外壁の美観が保たれます。