なぜ下水道工事をするの?
下水道工事とは、
生活排水を下水の本管につなげて排水できるようにすることです。
下水道工事はお済みですか?
下水道が整備されたら下水道法により、
3年以内に汲取り便所を水洗式に改造しなければなりません。
現在浄化槽をご利用の方も同様に、直接下水道へつなぐ事が義務付けられています。
下水道工事は「エコ」です。
下水道を整備することで、河川の水質汚染が防げます。
下水道が完備されていないエリアに建てられた最近の建造物は、
すべての排水を浄化して流す「合併浄化槽」を備えていますが、
定期的な保守点検・汲み取り等の実施を怠ると、
汚水がそのまま河川に流れてしまいます。
一方、古い建造物は、トイレの排水のみを浄化する「単独浄化槽」、
または汲み取りトイレを備えていますが、
トイレ以外の排水を浄化して河川に流すことはできません。
つまり、このような古い建造物からの汚水は、そのまま河川に流され、
河川に生息する魚介類はその汚水で生活することになる訳です。
そして、その魚介類を食べるのは私たち「ヒト」です。
人間の行動の結果は、
そのまま私たち人間のところへ戻ってくるのです。
このような悪循環は何とか改善しなければ、
私たちの毎日の生活は汚れていくばかりです。
下水道工事は、河川の水質汚染を防ぎ、地球環境を保護すると共に、
私たちの毎日の快適な暮らしを守る重要な役割を担っているのです。
最近、下水道を整備したことにより、
以前のような美しい清流を取り戻したのが、東京の「多摩川」です。
現在の多摩川は鮭が遡上し、鮎やメダカも生息しているといいます。
下水道が整備されることで、豊かな自然が取り戻せるばかりでなく、
地球にも優しい暮らしができるのです。