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マンションの防音・空間性能とは?

  • 公開日:2019年11月9日
  • 最終更新日:2019年11月9日

空間性能とは、上の階で発生した床衝撃音がマンションの床仕上げや躯体(コンクリートスラブ・壁体)などから下の階に伝わった結果、下階の部屋でどの程度の音に聞こえるかを示すもの。

床衝撃音の種類はLL(エルエル):軽量床衝撃音 スプーンの落下など軽くて硬い感じの音と、LH(エルエッチ):重量床衝撃音 飛び跳ねるドスンなど重くて鈍い音(床スラブの厚さや梁の位置が音に影響)の2種類。空間性能を表すものとして、遮音等級があり、L等級があり音の伝わりにくさを表します。このL値が小さい程遮音性能が良いことを示します。

床材の性能から推定される「推定L等級」というが、L値はJISにもとずく方法で実験室で測定したデータから実際の現場として、標準的な施工が行われた梁区画面積10~15㎡のRC版(コンクリートスラブ厚み150mm)を想定した遮音性能値であり、保証値ではありません。条件によってバラツキが大きくなると考えられます。(空間性能)

しかし「その床材を使えば、必ず推定L等級の性能が得られる」という誤解が散見されているのが現状です。

日本複合・防音床材工業会では、LL-55以下を防音床材とし、その中でもLL45以下が望ましいと考えています。

ΔL(デルタエル)等級とは床材が床衝撃音をどれだけ抑えられるかという製品単体の低減性能を表すもので、値が大きいほど性能が良いことになります。(製品性能)

以上を参考に床材を選びましょう。

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