株式会社創研

下水道工事の配管の選び方と勾配の話

  • 公開日:2021年5月21日
  • 最終更新日:2021年8月5日

排水管の工事の時にはどんな管 (かん) が使われているのか知ってますか?配管工事と言っても、ホームセンターにある配管を並べていくのではありません。

実は配管にも種類があり、決められた管を決められた角度に配置することが必要です。

ここでは、そんな「管」についてご説明するとてもマニアックなブログです。

 

<目 次>

 

 

 管の種類

「管」というと、丸いつつ状の長い「くだ」を思いつくかもしれませんが、使う場所によって種類が違います。。

雨樋などの地上にある配管は太陽が当たりますので、紫外線に対する耐久性が要求されます。

一方で排水管は地中に埋められる為、紫外線への耐久性は不要です。

排水管でも太さによって使用用途が変わります。代表的な太さは3つです。

 

φ50 (内径50mm)

雨樋などに使用される太さです。排水管では建物内の排水管に使用。

 

φ75 (内径75mm)

最近の主流の太さ。排水管では雨水の排水管に使用されることが多い。

 

φ100 (内径100mm)

雨水以外の排水に使う汚水を流す管に使用。

集合住宅などで世帯数が多くなれば、排水の量も増えるのでφ200以上の管も使用される。

 

<注意>

排水管の太さについては各自治体にて指定がされていますので、すべてこのサイズとは限りません。

お住まいの自治体に確認するのが確実です。

 

2パーセント勾配で工事

給水(上水道)は水圧を掛けて水を流し、各家庭の蛇口まで水を届けています。

それに対して下水道は水だけでなく汚物もある為、各家庭から下水道処理場まで圧力をかけて汚水を流す事は出来ません。

ではどうやって汚水を流すかと言うと、地中に埋める際に管に勾配 (角度) をつけて汚物を流します。

一般的には汚水管の勾配は2パーセントが基準になっています。2パーセントの勾配とは1mで2cm下がります。2mなら4センチです。

この勾配がないと汚物が流れる速度が遅くなり、管の中に汚物が詰まってしまいます。

逆に急勾配にすると汚水は素早く流れますが、汚物は汚水と同じには流れないので、やはり菅の中に詰まってしまします。

汚物と汚水を同じように流すには2パーセントが最適と言われています。

そのため本下水管と宅内の排水管をつなぐ公共桝までの距離が遠いほど深く掘って配管しないといけません。

宅内から建物の外の排水桝に出る管底の深さはだいたい20cm以上の深さになります。そこから公共桝へ接続するためには、80cmから1m位まで掘り続けなければなりません。大変な作業です。

指定工事店は常に2パーセントを確保できるように配管工事をしています。

おわりに

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家のすき間をスコップで職人さんは掘っています。1メートルの深さと口で言うのは簡単ですが、自分で掘れるか?と考えるととても大変です。

しかも、工事中は水を流せないので、「お客さんが困るから」と大急ぎで作業をします。

地中を掘ると給水管やガス管が埋まっていることもあり、重機で掘るのはできません。

地中の障害物を避けつつ、2パーセントの勾配で工事するなんてプロフェッショナルだと思いませんか?