塗装工事の価格とは
塗装工事の価格について
例えば、建坪25坪の家でA社の見積もりは40万円。
B社の見積もりは150万円。

この差はなんでしょうか?
インターネットの広告で『200万円の塗装工事が100万円になった!』等々、塗装工事の価格について色々な情報が溢れています。
「いったい何が本当の価格か?」「適正価格っていくら?」ということがわからずに悩んでいる方も多いと思います。
『建坪25坪の家の塗装工事』 と一言で言っても、本当に同じ工事でこんなに金額に差があるものでしょうか?
疑問に思う事が多いと思いますが、塗装工事の価格の成り立ちについてご説明します。
塗装工事の大まかな工程は、
- 足場
- 高圧洗浄
- 養生
- 下地調整
- 塗装(屋根・外壁。木部・鉄部等)
となっています。
基本的に工事価格の内訳は、材料代と人工代(人件費)と経費です。
この工程から費用を見てみましょう。
工事工程の材料費について
養生をする為の材料 ・・・ 丁寧に養生をするほど養生材を使用します。
塗装の材料(塗料)・・・ 塗料の量は適正? 適正量以上に薄めていませんか?
塗回数は?回数で塗料の使用量もかわります。
塗料の種類は?アクリル、シリコン、フッ素
水性塗料?溶剤(油性)塗料?でも違います。
特殊塗料か? 遮熱タイプで温度対策、コケ・カビがつきにくい塗料、汚れのつきにくい塗料等々、
この様に材料によっても大きく価格差が出ます。
工事工程の人工について
- 足場を設置・解体する手間(人件費)・・・ 単管足場とビケ足場で設置解体の手間が違います。
- 高圧洗浄をする手間(人件費)
- 養生する手間(人件費)・・・ どこまで養生をするのかで手間が違います。
- 下地調整の手間(人件費)・・・ クラックの処理方法はコーキングだけ?Vカットをするか、きちんとケレンをしているか
- 塗装の手間(人件費)・・・ 塗り方は吹付けかローラーか、塗り回数(2度塗・3度塗)かで手間が違います。
※もちろん足場の建て方や種類(単管かビケ足場)によって作業効率が異なるので手間が変わってきます。
手間・人工・人件費は1日単価です。
更にこの単価も職人の経験や技能や資格によって変わります。
低価格の場合、費用を下げるには人件費を下げるのが手っ取り早いのです。
6日の工程を4日にすれば、2日分の人件費が浮きます。
例えば、高圧洗浄できちんと汚れを落としていますか?
クラックの補修で、ヘアークラックと言われる浅いヒビはコーキング処理を行いますが、
クラックの大きいものはコーキングが中まで充填されないのでVカットを行います。
⇒ 人件費を浮かせるの為(費用を安くする為)にこの様な手間をはぶく業者がいます。
言葉での説明では同じ工事です(人数を多くして工期を短くする事とは別です)。
最後に工事工程の経費について
- 足場 ・・・ 足場材の購入費用・維持費用・保管費用・現場までの運搬費用
- 高圧洗浄 ・・・ 高圧洗浄機の購入費用・維持費・機械を動かすガソリン代
- 養生 ・・・ 養生材の保管費用や使用後の廃棄費用
- 下地調整 ・・・ 調整に必要な部材等の費用
- 塗装 ・・・ 塗料の保管費用や余った塗料の廃棄費用
工事工程以外での経費
- 人件費 ・・・ 営業担当者や現場監督等を含む社員の給与
- 会社の維持費 ・・・ 工事の管理や保証、アフターフォロー、利益
※工事会社(規模や業態)によって会社維持の経費も異なります。
これらの内容を色々と考慮して価格が決まります。
実際にはこれらの金額の積み上げからm2単価として算出して、皆さんにお見積りとしてご提出している業者が多いと思います。
『良い工事をより安く施工したい』当然のことですが、安かろう、悪かろうにならないよう
まずは見積もり価格が信用できる業者を探し、よく相談しましょう。
