株式会社創研

場所別!!リフォームで断熱できる事を調査

「断熱」といっても具体的に何をするの?と知りたい方必見

前回「なぜ?実家が寒い理由と断熱の秘密」で古い一軒家は断熱材が無くて寒い。という内容を書きました。

今回は、断熱リフォームってどんなことができるのか?という事を場所別にまとめました。

<目 次>

1. 寒さ対策としての断熱リフォーム

「実際に断熱で寒さをなんとかする方法が知りたい」

そうお考えではないでしょうか。

ここでは実際に寒さを解決するための断熱リフォームの具体的な方法を解説します。

 

1-1 窓・玄関

窓や玄関から寒さを感じるのは、隙間風が原因であることが少なくありません。

窓や玄関は特に熱が逃げてしまいやすい部分で住宅の熱の48%が窓や玄関などの開口部から逃げると言われています。

そのため、断熱対策としては、隙間風を防ぐことです。具体的には

が挙げられます。それでは各対策を説明してきます。

 

<内窓>

内窓

 

内窓とは

  • 今ある窓の手前にもう1枚窓を取り付けること
  • 二重窓とも言う
  • 寒冷地では断熱性を上げる為に使用

窓の断熱性を高めることで、以下の機能が期待できます。

  • 結露の抑制
  • 防音性の向上
  • 防犯性の向上
  • 紫外線カット

断熱性を効率的に高めるため、断熱対策としては非常に効果的です。現状の窓に追加する形で取付られるので工事費用が抑えられ、工期も1日ですみます

デメリットとしては、窓が増える分、開け閉めの動作も2回必要になり、手間がかかってしまうことです。

内窓の施工事例は「短時間でインプラス取付け 内窓設置工事 上尾市」で見れます!

 

<単板ガラスから複層ガラスへの交換>

複層ガラス

単板ガラスから複層ガラスへの交換も断熱対策として効果的です。

単板ガラスとは1枚のガラスで構成された窓ガラスのこと。

複層ガラスとは、一つのサッシに複数枚のガラスで構成されています。

2枚のガラスで構成されるペアガラスが一般的ですが、中には3枚で構成されたトリプルガラスもあります。内窓と違い、開け閉めの手間が増えることはありませんが、サッシの交換が必要になる為、費用が上がります。

いずれにせよ、単板ガラスと比べて断熱性能を高められることが特徴です。

 

<断熱ドア>

断熱ドア

 

断熱ドアはその名前の通り、従来の玄関ドア以上に外気の影響を受けにくくなっているドアです。

断熱性が向上することで、結露の抑制などの効果も期待できます。

ドアの工事の時は玄関ドアを一時的に取り外します。真冬は避け寒くなる前に工事をしましょう。

 

<DIYでもできることがある?>

窓や開口部の断熱性を高めるのにDIYでできることもあります。

具体的には以下の方法があります。

  • 隙間テープで、隙間を塞ぐ
  • ツインカーボや緩衝材を窓に貼る

隙間テープは100円均一でも購入でき、サッシと窓枠の間にスポンジ状のテープを貼るだけで簡単に施工できます。

ツインカーボや緩衝材(プチプチ)を窓に貼り付けるのも効果的です。

ツインカーボとはポリカーボネートと呼ばれる耐候性・耐熱性のあるプラスチック素材でできた段ボールのような素材です。ポリカーボネート2枚の間に空気の層ができる為、断熱性能が高い素材です。

取り付け方としては窓から窓枠にかけて、ツインカーボや緩衝材でカバーし、テープを隙間ができないように貼っていきます。

隙間ができると、そこから熱が逃げてしまうため、隙間ができないようにしっかりと貼ることが大切です。見た目はあまり良いとは言えませんが、それなりの断熱効果が期待できます。

お金をかけずに断熱対策をしたい、という場合にはぜひ取り組んでみてください。

DIYの断熱はあくまで一時的なものです。DIYで断熱を検討するという事は、いつかは断熱のリフォームを行うというサインともいえます。

 

 

1-2 

床から寒さを感じる場合、考えられる原因としては、床下の断熱が十分ではないことが考えられます

現在では床下に断熱材を施工されるのが一般的で、そこまで寒さを感じにくいのですが、古い住宅の場合には断熱材が施工されていないケースもあります。

そのため、対処方法として、考えられるのが、以下の3つの方法です。

ではそれぞれの具体的なやり方について紹介します。

 

<床下断熱材の施工>

床下断熱材の施工は大まかに2つの方法があります。

一つが床下から直接断熱材を施工する方法です。

床下断熱施工

施工業者が直接床下点検口などから入り、床下に直接断熱を施工していきます。

 

もう一つの方法が床をリフォームし、そこからウレタンフォームやロックウール、グラスウールなどの断熱材を施工することです。

床下から断熱を施工するよりは作業性が高いため、床下断熱のみで見た場合の施工費用が抑えられます。

床フローリングの張り替えを一緒に検討している場合におすすめの方法です。

 

<上張り工事>

上張り工事とは、既存の床の上に新しくフローリングなどの床材を施工することです。

この場合、既存のフローリングが断熱材の代わりとして機能するため、床の断熱性能を高められます。

また既存の床を撤去しないため、撤去作業や廃材の処分費用を抑えられることがメリットです。

ただし、床の厚みが増えるため、既存の建具の敷居などより上にきてしまうと施工できません。

そのため、上張り工事をする場合には、厚みが増すことで生活に影響が出ないか慎重に検討する必要があります。

 

<床暖房の施工>

床断熱の方法としてあげられる方法の一つが床暖房の施工です。

床暖房にはお湯を循環させる温水式と、電気で暖める電気式床暖房の2種類があります。

温水式のものは、お湯の配管工事が必要になるため、施工費や施工時間がかかりますが、電気式のものと比べると、ランニングコストがかからないことが特徴です。

そのため、リビングなど、長時間利用する空間での使用におすすめです。

電気式の場合は、温水式のものと比べて、施工費は安いものの、電気代が高くなります。

そのため、キッチンや洗面など、一時的に使うような部屋での使用がおすすめです。

 

1-3 お風呂

お風呂で寒さを感じる場合、その原因は、断熱不足にあります。

ヒートショックが起きると、命の危険にさらされる可能性があるため、特に重点的に対策したい場所の一つです。

お風呂周りの寒さを解決したい場合、大まかに対策できることとしては以下の方法があります。

ではそれぞれの方法について次で説明します。

 

<在来浴室からユニットバスへの取り替え>

在来浴室とは周囲に防水加工を施し、その上にコンクリートなどで壁や床を作っていく工法です。防水加工を施す以外は他の部屋と同じように作られており、床や壁がタイル張りのお風呂が代表的な形です。防水加工しかしていないので、断熱性能はかなり低いのが特徴です。

断熱性能の低いお風呂からユニットバスへの取り替えは、断熱性を高めるのにおすすめです。

ユニットバスの工事の方法については「ユニットバス交換工事細部施工事例」にて掲載中!

ユニットバスの場合には、周囲に断熱材が施工されており、一度部屋が温まると、在来浴室よりも温度が下がりにくく寒さを感じにくくなります。

 

<暖房を取り付け入浴前にシャワーを出して浴室を温める>

洗面所に暖房を取り付け、入浴前にシャワーで浴室を暖める方法もおすすめです。

これらの方法で、洗面所や浴室をを暖めると、部屋間での温度差もなくなるため、ヒートショックが起こりにくくなります。タイル張りの在来工法のお風呂ですと、もともと断熱性能が低いため、温めるための光熱費がかかってしまうのがデメリットです。

ヒートショック対策に工事をされた事例は「TOTOサザナでヒートショック対策! 浴室改修工事 船橋市三山」にて掲載!

1-4 トイレ

寒いトイレ

トイレの寒さは、高齢者にとっては浴室と同じくヒートショックのリスクがあるため、対策が必要な場所です。

トイレの断熱対策としてできることとしては以下の方法があります。

 

<窓の防寒対策>

トイレに窓がある場合、窓の断熱対策をすることで、温度差が和らぎます。

内窓の設置やツインカーボや緩衝材などを利用し、断熱対策をすることも可能です。

 

<暖房を導入する>

トイレは狭い空間のため、暖房を導入することも効果的です。

スポットヒーターなどトイレの狭い空間でも利用できるヒーターがあるため、それを使うことで、ヒートショック対策ができます。

簡単に実践できますので、まずは一度試してみてください。

 

<断熱材の施工>

トイレに断熱材を施工する方法もあります。

この場合、トイレ周りの壁や床を全て撤去して断熱材を施工します。

ただし、壁を全て撤去するため、施工費用が高いことがネックです。

また断熱材を施工するなら、リビングなど長時間家族がいる場所の方が優先順位が高いと言えます。

 

1-5 屋根

カバー工法イメージ図

屋根を重ね張りすることで断熱効果があります。

屋根の重ね張りとは

  • 既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法
  • 「カバー工法」と呼ばれることもある工事
  • 既存の屋根が断熱材の代わりの役割を果たし、断熱効果が期待できる

ただし既存の屋根の材料や劣化状況によっては施工ができない場合もあるため、屋根の状況をリフォーム業者によく確認しましょう。

 

1-6 

寒さ対策として外壁に断熱対策を施す方法もあります。

特に外壁周りに断熱材が施工されていないと、かなり寒さを感じられますので、その場合には断熱工事で高い効果が期待できるでしょう。

ではそれぞれの方法について次で解説します。

 

<内断熱> 

内断熱イメージ図

 

内断熱とは、壁の内側に断熱を施すことで、断熱施工としては一般的な方法です。

もしこの断熱や外断熱の両方が現時点でなされていない場合には施工をおすすめします。

またこの場合は、部分リフォームでの施工はあまり効果がないため、最低でも家の外周全体を断熱材でカバーするようなイメージで施工しなければいけません。

施工方法

  • 既存の壁を全て撤去
  • 断熱材を施工してから内壁を施工
  • 100万円以上の施工費がかかることもあります。
  • 工事期間:2週間〜1ヶ月
  • 工事中は別の場所で暮らす手間や費用が発生

断熱だけではなく、家全体のリノベーションを行う場合におすすめです。

 

<外断熱>

外断熱イメージ図

 

外断熱とは、断熱材で住宅を覆ってカバーする断熱工事の方法です。

断熱材で外壁全てをカバーするため気密性と断熱性を確保できます。

外側から断熱するため、家に住みながら、リフォームが可能な点が大きなメリットです。

ただし既存の外壁の状態によって内部結露によって建物に施工後のトラブルが発生することもあり、高度な専門知識や経験が求められます。

 

 

<サイディング上張り>

サイディング材イラスト

サイディング上張りとは、既存の壁の上にサイディング材で外壁をまるごとカバーする工事方法のことです。

この方法では既存のサイディングが断熱材の役割を果たすほか、上に張るサイディング材にも断熱材が入っており、高い断熱効果が期待できます。

ただし、既存の壁の状態によっては施工できない場合があるため、この方法を行う場合には、リフォーム業者とよく相談する必要があるでしょう。

 

 

2. 断熱は暑さ対策にもなる!

「寒さだけじゃなく、暑さへの対策もしたい」

そんな場合にも断熱対策は有効です。

ここまで紹介してきた方法でも、暑さの対策として効果が期待できますし、遮熱塗料などで熱を内部に伝えずに暑さ対策をする方法もあります。

ここでは暑さ対策の断熱方法について詳しく解説します。 

2-1暑さ対策の断熱

空気の流出

断熱リフォームは暑さ対策としても効果があります。

なぜなら、断熱対策をすることで、外気の流入を減らせるからです。

なぜ?実家が寒い理由 大調査!! 2-1 断熱って何?に詳しく書いていますが、断熱効果が低いと、冬は暖かい空気が逃げやすいため、断熱効果を上げて閉じ込めます。夏は冷たくした空気を閉じ込める為エアコン効率が上ります。そのため断熱リフォームは冬の寒さ対策だけではなく、夏の暑さ対策にも効果が期待できます。

 

2-2 遮熱と断熱の違い

 

断熱とよく似た言葉に遮熱(しゃねつ)という言葉があります。

遮熱と断熱は一見すると一緒に見えますが、その中身は大きな違いがあります。

断熱は熱を伝えにくくする性質のことです。

これに対して遮熱とは、太陽の日差しを反射させることで、熱を伝えない性質のことを表します。

遮熱は主に塗料で屋根に施すことが多いです。

残念ながら、遮熱の場合は、日差しを反射させる性質のため、夏の暑さには効果があるものの冬の寒さ対策としては効果がありません。

断熱対策は、熱を伝えにくくする性質のため、夏でも冬でも効果があります。

 

2-3 自分でできる暑さ対策

「断熱リフォームは金額が高いから難しい」

「できるだけコストを抑えて暑さ対策をしたい」

そうお考えであれば、自分で工夫して暑さ対策することもできます。

具体的には以下の方法があります。

ではそれぞれの対策について簡単に解説します。

 

<グリーンカーテン>

グリーンカーテンは植物のつたや葉っぱを持つきゅうりやフウセンカズラ、ヘチマなどの植物で、自然の植物を利用し、窓を多い暑さを防ぐ効果があります。

コストがかからず自分でもできるため、夏の暑さ対策にもおすすめです。

ただし、育てる手間がかかり、植物が枯れて失敗することもあるため、しっかりと準備してから取り組みましょう。

 

<オーニング>

オーニングは外壁に取り付ける日よけのことで、窓から入る日差しを防ぐことで、夏の暑さ対策を行うことができます。

また紫外線の侵入も防ぐため、家具や畳などの劣化を防ぐ効果も期待できるでしょう。

突っ張り式の簡易的な物から、壁に取り付けるしっかりした物まで様々です。壁に取り付ける物の場合、壁の強度などを調査するためリフォーム会社に依頼するのをお勧めします。

 

断熱対策をすると暑さ対策にもなる

 断熱対策は熱を伝えにくくする性質のため、断熱性能を高めるほど、夏の暑い空気の侵入を防ぎ、冷房効率が高まります。

夏の暑さと冬の寒さの対策を同時にできるため、まずは断熱対策に取り組むのがおすすめです。

 

3. まとめ

断熱リフォームは、省エネにつながるだけではなく、ヒートショックなどの重大な事故を防ぐためにも重要な工事です。

住宅全体を改修する場合、リフォームの工事費用は高額になるため、手を出しにくいように思われがちですが、窓の一部だけ改修するなどで、予算がない場合でも、できることはたくさんあります。

この記事を参考にできる範囲で断熱対策を行うことから始めてみて下さい。